【なろう】退屈嫌いの封印術師【おすすめ】
こんばんは、アタルです。
最近読んでる『小説家になろう』の小説で、寝る間を惜しんで読んじゃったので紹介します。
『退屈嫌いの封印術師 ~監獄でたまたま相部屋になった爺さんが世界で唯一の封印術師だったので、暇つぶしに弟子になってみた~』
https://ncode.syosetu.com/n3241gk
つまらない正義感で投獄された青年、シールは暇を持て余していた。そんな退屈な日常が一変したのは少し変わった爺さんと相部屋になる所から始める。人体実験の罪で投獄され、世界に1人しかいない封印術師だというの爺さんの話を聞き、いい退屈しのぎになると弟子入りする。この選択が世界の命運を握るとも知らずに・・・
孤児だったシールが師匠から遺志と名前を継ぎ、仲間と出会い、遺志を果たす、王道バトルファンタジー
2020.12.2現在109話まで連載 読了10時間
大体毎日更新されてて、更新を待ちわびている私が
この小説のおすすめポイントをキャラクター、世界観、ストーリーの3つの観点から紹介していきます。
・キャラクター
この小説に出てくるどのキャラクターも魅力的で気持ちがいいキャラが多いんですよね。その中でも本当に魅力的なキャラを紹介させていただきます。
主人公 シール・ゼッタ
ひとことで言うと竹を割ったような性格が読んでいてめちゃくちゃ気持ちいいんです。
女子が暴漢に襲われそうになっていたら、たとええその暴漢が領主の息子だろうが女性を助け出して監獄送りにあう。また、師匠の孫が師匠を恨んでいるのを知れば、誤解を解くために孫と決闘をするはめになる。決断が早く、その決断の責任を果たす、そんな姿がめちゃくちゃかっこよくて男らしさにあふれていました。
読んでいてシールのこの性格の振り切り具合が心地よく、ずっと応援していられる主人公でした。こんな性格だからか、周りにいい仲間が集まってくるのかなとおもってしまいました。
呪いの双子 シュラ=サリバンとアシュ=サリバン
口よりも手が先に出るタイプの姉のシュラ、おっとりした性格でもやし大好きな妹のアシュ、この双子とシールのやりとりが本当に好きなんですよね。特に好きなのがミートパイを一緒に食べたシーンです。アシュラ姉妹が好きというよりシールが好きなだけかもしれませんが、本当にこのシーンが好きなんですよね。
姉妹は1人の体に2つの魂が入っていて、陽の光を30分浴びると妹に、影に30分いると姉に変わる呪いを持っている。姉妹はその解呪の為に旅をしていて、呪いを解呪出来た話はこれまでになく、常識的に考えてあり得ないが、それでもその方法を探して旅をしている。そんの姉妹の話を聞いてシールは『呪いを解いてまたこのミートパイを3人で食べに来よう』って約束するんです。
未来に向けたこんなにやさしい約束されたら読んでるほうはもう泣いちゃいますよ?どんだけお前男前やねんって思っちゃいました。
姉妹の良さを伝えるはずがシールのいい場面紹介になってしまいました。
姉妹の良さはやはりこの姉妹の呪いの設定を利用した戦闘シーンが好きですね。
インファイタータイプのシュラと遠距離タイプのアシュ、戦闘中に自在にとはいきませんが入替を利用した戦闘は読んでいて「交代まだなの!?」ってハラハラしてました。
そのうち自在に後退できる様になってくのかしら?これもまた期待しておきましょう。
師匠の孫娘 レイラ=フライハイト
可愛いものに目がないレイラはとても気さくで愛嬌のあるヒロインらしいヒロインです。レイラは主人公シールの師匠バルハ=ゼッタの孫で罪を犯したバルハ=ゼッタを恨んでいました。そんなレイラに手紙を読ませるために決闘するまでになる第2章の話が自分は一番好きな章です。
罪を犯し捕まった祖父のせいで学校も退学になり、家族も誹謗中傷を受ける、罪を犯すはずない祖父は罪を否定せず自分に真実を話してはくれない。恨んでも仕方ないですよね。そんな祖父からの手紙、素直に読めるはずもなく認められるはずもない。子供の癇癪のようなイライラをひたすらにシールにぶつける姿がなんともものかなしく、またその後、素直に手紙を読む場面ではなぜあの時素直になれなかったのかと後悔する、読んでいて私が涙してしまいました。
この小説のキャラクターはどのキャラも魅力的で気持ちがいいんですよね。王道としてのポイントをしっかりと押さえてあり、性格に一貫性があってわかりやすい。
ハーレムものとか俺ツエーばっかり読みすぎたせいかもしれませんが、どのキャラもバランスが最高にいいんです。
他にも師匠だったり吟遊詩人、竜人、どのキャラも語りたいことだらけですね。
・世界観
この小説の世界観で特に面白い設定が次の3つです。
7色の魔力
魔力には7つの色があり、赤青緑の主源三色と黒白黄虹の副源四色がある。主源三色は皆に流れていて、副源四色から一色だけランダムに流れている。
赤は強化、緑は形成、青は操作、黒は破壊、白は再生、黄は支配、虹は自由
ファイヤーボールなら緑の魔力で炎を形成し青の魔力で操作し発射する
シールは黄の魔力に適正があったため封印術師になることが出来ました。
この魔力に色があるっていう設定がおもしろいんですよね。色のバランスと性格がリンクしてたり、主色と副色の合わせ技だったり、虹色のフリーダムな魔法とか
なぜこの7色なのかの設定も相まって面白い設定の一つだと思います。
祝福と呪い
呪いを受けることで祝福を受け取る事が出来る。味覚がなくなる呪いを受けることで嗅覚が良くなる。緑魔が使えなくなる呪いを受けることで赤魔を強化することが出来る。
アシュラ姉妹の解呪目的でもありますが、祝福と呪いもこの小説を面白くしてくれいている設定です。
人々に与えられた七色の魔力もまた女神からの祝福らしいのですが、ではその呪いは何なのか気になる所ですね
再生者と天に仇名す者達(ナチュラルエネミーズ)
世界に7体いる絶対に死なず、人間を滅ぼすために動いている存在、それが再生者
この再生者は一人で大陸1つをまるまる沈めることが出来る力があり、暴れまわっている。これに対抗できる存在が天に仇名す者達(ナチュラルエネミーズ)と呼ばれており、師匠もその一人だった。
師匠の遺志の一つがこの再生者を全員封印する事だったんだが、志半ばで再生者に逆にはめられ無実の罪で捕まってしまう。これまで封印済みだった再生者も師匠が亡くなり、解放されてしまっている。物語のラスボス的な存在がこの再生者です。
7色の魔力に合わせて7体の再生者がいるってところがまた面白いんですよね。緑魔の泥帝、黄魔の屍帝、じゃあ他の敵はどんな魔法何だろう、虹の再生者って何してくるんだろうって設定読んでるだけでわくわくしちゃってる私です。
・ストーリー
現在5章まで進んでいて起承転結のちょうど転に入ったところで今も読んでてめちゃくちゃ面白いんですけど、特に気に入っているお気に入りの話ベストスリーを紹介させてください。
第3位 第14話 呪いと祝福
アシュラ姉妹とシールがミートパイを3人で食べるって約束する話です。キャラ紹介でも話させてもらいましたけど、シールの男らしさがホントにいいんですよね。
第2位 第53話 手紙
レイラが師匠の手紙を読む話です。おじいちゃんの本当の思いだとか、レイラの言ってほしかった事、言えなかった事言ってしまった事、いろんな後悔とかが氷解していく場面で読んでて2番目に泣いた話です。
第1位 第7話 バルハ=ゼッタと云う男
師匠とシールの別れの話です。この話が本当に好き。一番泣ける話が7話にあるってどういうことだよ。7話まででいいから読んでほしい。どこが好きか書きたいんだけど読み直して泣いてて書けないんだ
こういう遺志を託したり、託された任せとけみたいな話が好きすぎてたまんないんですヨ。とにかくここまで読んだなら封印術師も7話まで読め!!
まとめ
・キャラクターの性格が本当に良くて読んでて気持ちがいい
・7色の魔力、7体の解放された敵、世界観の作りが抜群に上手い
・ストーリーがおもしろくて7話で1番泣ける
退屈嫌いの封印術師は今年読んでるなろうの小説で1番におすすめ出来る小説なんで紹介させていただきました。